医療機関で実施される臨床検査

眼圧と眼底の検査

中年になると老眼が始まるため、ものがみえづらくなることは珍しくありませんが、その見えづらさが老化現象である老眼とは全く関係ない場合、つまり他の病気の症状であることも考えられるため注意が必要です。

水晶体が濁る白内障も主な原因は加齢で、濁りの度合いが強い場合には、水晶体を人口レンズに置き換える手術が必要です。眼圧が高くなり、視神経がダメージを受ける緑内障では、失明に繋がる危険性もあります。加齢黄斑変性では、視野の中心部分がゆがんだり、暗く見えたりします。

眼球の内圧(硬さ)を眼圧といいます。眼球の内側は、房水という水分で満たされていますが、房水の生産や流出に障害が起こると、眼圧が変化します。眼圧が高くなると、視神経が圧迫されたダメージを受ける緑内障が疑われ、低い場合には網膜はく離などが疑われます。

眼圧を測定するには、角膜に向けてシュッと空気を噴射して、角膜の一定の面積がへこむまでの時間を計測する「角膜非接触法」と、点眼麻酔を使用して角膜に直接器具を触れさせる「角膜接触法」の二つがあります。健康診断などでは手軽に行うことができる前者が試用されます。

眼球内部の奥が眼底と呼ばれる部分で、網膜や視神経乳頭などで構成されています。眼底の血管は、肉眼で鮮明に見ることができる唯一の血管のため、この検査によって緑内障や眼底出血などの目の病気はもちろん、糖尿病や高血圧、動脈硬化なども発見できることがあります。

眼底検査は、通常、専用のカメラを使って撮影します。散瞳役を点眼して瞳孔を開いてから撮影することもあります。写真によって、眼底の網膜や血管の状態、神経組織などを調べ、出血や網膜はく離が疑われた場合、早急な治療が必要となります。

成人になると視力検査を受ける機会がほとんどないので、緑内障が増える40歳を過ぎたら定期的に眼科で検査を受けるようにしましょう。紫外線は目の仲の網膜を傷つける恐れがあるといわれています。屋外で活動するときは、帽子をかぶり、紫外線をカットする効果があるサングラスをかけるとよいでしょう。